〜ラジエターの交換[DIY]〜
2007/07/04


昨年末にたぁぼと高山方面に遊びに行ったのだが、
その前日より、クーラントが噴出する騒ぎとなっていた。
予定をキャンセルしたくなかったので、
急遽いぬ吉さんと武○さんのお知恵を拝借し、
クーラント漏れ止め剤を購入、その場で注入することになった。
モノはこれ(だったとおもう)。

植物性の繊維が、クーラントの流路に出来た穴から
クーラントと一緒に漏れながら硬化し、穴をふさぐという優れものだ!!
で、その場はピッタリ漏れもとまり、すばらしい♪と絶賛したものだが、
本格的な夏を前にした5月初旬より再度漏れが発生し、
徐々にその漏れの量は増大、
今回ラジエターを交換した前日には散水機の如く大量に水を撒き散らす始末。
なんとか交換を終えたのでレポをしたい。

<漏れる原因>
XJチェロキーのラジエターは、放熱部分は当然金属製だが、
サイドタンク部分がプラスチック製で、両者の結合が「かしめ」によって行われている。
そのため、長期間の使用では内圧や熱、金属「かしめ」部分のサビなどによって、
この結合が脆くなって緩んでくる。すると当然スキマができてしまう。
エンジンを切った直後にラジエターよりボタボタとクーラントが垂れる現象は
この「かしめ」部分の劣化によるものと思われる。

<水漏れによる被害>
クーラントの流路は通常密封状態なので、
エンジンが動作している間は熱を持ち、高圧になる。
水漏れがあるということは圧が上がらないので方熱効率が極端に落ちる。
特に夏場はエンジン等へのダメージが加わりやすくなると思われる。
また、常にクーラントの量が減り続けるので、頻繁に補給してやる必要がある。
私が交換する直前は、毎日1リッター程のクーラントを補給していた。
面倒&お金がかかるw

<対策>
昨年末に漏れていた箇所は単なる穴あきだったようで、
漏れ止め剤の注入で事なきを得たが、
今回問題視している箇所はかしめの劣化だったので、
交換を余儀なく…
XJチェロキーの定番故障の一つに
「ウォーターポンプの破損による漏水」が上げられるため、
ウォーターポンプやホースをラジエターと同時に交換する方も珍しくないようだが、
私は今回、金銭的な事情により、ラジエター本体のみの交換になりました。
とりあえず以下にレポします。



到着したパッケージ。デンマーク製です。
っと、純正同等の形状・性能の社外品です。


あとで出てくる撤去品の写真で違いが分かると思いますが、
サイドタンクまで金属(真鍮)製の社外品、効果に期待が高まります。
純正品はかしめの構造のせいで漏水が起こりますが、
これはその点は安心です。対策部品とも言えますね。


フロントグリルやその周りは外さずに行けました。
ラジエターを上から押さえている板を外し、


アッパーホースを抜いたところ。


これが問題のかしめ部分。
こんな構造では、遅かれ早かれ漏れるわけです。


苦労する点といえばこの部分。ATクーラーラインです。
専用工具の「ディスコネクトツール」というものが必要になります。
ホースの結合部は、ラジエター側がオス、
ホース側がメスになっていて、
メス側の内側にツメが付いており、内圧の上昇や、
無理な力で引っ張られても抜けないように出来ています。
この工具を持っていないので、外すのにどえらい苦労をする羽目に…


とりあえず、もう排気するだけのラジエター側のホースを切断して、
結合部分を正面から見てみました。
オスのホースをくわえ込むように4つのツメが内側に向かっているのが見えます。
今回は、薄いステンレス版を丸めて差込み、ツメを広げてなんとかホースを抜きました。
このATクーラーラインはこのつめの部分だけを手配することは出来ないので、
もしも無理やり引っ張ってしまった場合、つめが壊れてしまうので、
ホースを丸ごと交換することになります。
専用ホースなので、こんなものが2〜3万円前後だったような気がします。
気をつけましょう。


で、何とか交換して一気に完了。
一気に完了したのでこれ移行の写真はありません…m(__)m
ちなみにラジエターの上に見える白いツブツブは、ただの雨粒です。
実際には黒光りツヤツヤです♪

交換してから首都高の渋滞を味わいましたが、
今度はクーラントの流路が密封されているので水温が容易に100度を越えますが、
久しぶりに100度以上を示す水温形がなんだかちょっと嬉しかったり。
で、納車当時は渋滞で水温が上昇した際も、
走り出すと徐々に水温が下降していっていたのですが、
このラジエターに交換してから、渋滞を抜けた瞬間に水温計が
スコ〜ンと100度を若干下回る辺りまで下降するようになり、妙な感動を覚えております。
純正至上主義の私がお勧めできる、数少ない社外部品です♪





おしまい





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